EL-34PP真空管パワーアンプ2015年10月17日

EL-34PPアンプ
主に使っている真空管アンプです。EL-34(6CA7)を2本ペアーで使うPP(プッシュプル)回路です。5極管のEL-34を3極管接続で使い、A級領域を増やした回路にしています。
出力は、10W弱/chですが、7WくらいまでがA級増幅です。5極管接続でA級を減らせば、出力は倍くらいになります。初段と中段は、12AY7(珍しい球)か12AT7が使えます。今は、旧チェコスロバキア・テスラ社のEL-34とジーメンスの12AT7を使っています。設置面積はジャストA4サイズです。
真空管アンプというと、柔らかくゆったりとした音をイメージする方が多いですが、このアンプは違います。現代的で、反応が速い鮮烈な音です。ブラインドで聴いたら真空管アンプとは分らないと思います。
元々美音技研(社長は友人)という会社の試作品を譲り受けたものです。元々7591のPPだったアンプをピン配置の違うEL-34用に直しました。その際に、定数も変え動作を変更しています。さらに、電源コードをインレットにして、電源コードも変えられるようにしました。今年になって真空管の間にある入力端子をスピーカー端子付近に並列で増やして使い勝手を良くしました。
A級動作を増やしたためか、よく発熱します。EL-34の表面温度は140℃くらいまで上がり、電源トランスも表面が70℃くらいになるので、夏はとにかく熱い!!
冬は、暖房代わりになりますが。。。
今はアンプの前に置いた小型扇風機で空冷しながら使っています。熱いのでいっそのことパンチメタルでケースを作り、それに空冷用のファンを付けようかな?とも考えています。
以前は、後ろに写っているSTAX製の完全A級トランジスターアンプを使ってました。これも発熱量が多かったな。でも、良い音でしたね。今でも時々使っています。