LAZAL BERMAN PLAYS BEETHOVEN2015年11月16日

Beethoven Piano Sonata no.23 in F major op.57 "Appassionata" , Piano Sonata no.18 in E-flat Major op.31 no.3 / Lazar Berman(pf)
Beethoven Piano Sonata no.23 in F major op.57 "Appassionata" , Piano Sonata no.18 in E-flat Major op.31 no.3 / Lazar Berman(pf)
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』、ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3、ラザール・ベルマン(pf)
録音:1976年、CBSスタジオ、ニューヨーク、アメリカ初録音

ラザール・ベルマンは、旧ソビエト出身のユダヤ系ロシア人です。1970年代まで西側での演奏ができず、幻のピアニストと呼ばれていました。1975年にアメリカデビューを果たし、1977年に初来日しています。その後、幾度も来日し演奏会を重ねていました。
演奏スタイルは、鮮烈な技巧と強靭なタッチを持ち、叙情表現は濃厚です。エンターテイメントな演奏に仕上げています。その反面、ペダルの長さは楽譜を厳格に守り、イン・テンポで粛々と演奏を進め、アゴーギクを崩すことはほとんどありません。19世紀ロマン派をレパートリーの中心においていましたが、ショパンは例外で演奏することはありませんでした。
ベートーヴェンのソナタを演奏することはありましたが、レパートリーは中後期ソナタを中心に演奏しています。この2曲は、ヴィルトゥオーソ的な効果よりも、ほとんどアゴーギクはなく、ペダルも短く、イン・テンポな演奏ですが、叙情楽章は濃厚で美しく、1楽章や4楽章では時おりダイナミックなタッチを見せています。厳しさよりも濃厚で甘さのある演奏です。

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