バッハのチェンバロ協奏曲第1番と第2番2015年09月19日

バッハ チェンバロ協奏曲第1番 第2番 ジョージ・マルコム(cem)カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団 録音1964年
今日は、バッハのチェンバロ協奏曲第1番と第2番を聴いています。演奏は、ジョージ・マルコム(cem)、カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団、1964年(東京オリンピックの年!)の録音です。
レコードのレーベルはLONDON、番号はSXL-6101、1965年頃の初版(イギリスプレス)ですが、シールが貼ってあります。古いものなのでシールが剥がれるとDECCAのロゴがありました。
これは、アメリカ向けのレコードです。アメリカに設立した子会社のDECCAがありました。第2次大戦で資本関係がなくなり(DECCAが使えない!)、新たにLONDONレーベルで輸出をしました。最初はシールを貼っていました。その後シールを止めて、番号も変え、LONDOを印刷したレーベルにしています。
古楽器ではなく、現代楽器を使った演奏です。マルコムの飾り気のない端正なチェンバロに応えるように程よいオケの演奏、全体としてバランスの良い演奏です。変な詠い回しもなく音楽が流れ、スッキリとしています。
ミュンヒンガーの指揮は、リズムにアクセントを効かせ、重心が低く重厚でカチッとした解釈の演奏になります。しかし、このレコードは彼の解釈を控えめにしたのか、マルコムが奏でる明るいチェンバロの音色を活かした演奏になっていますね。