LPの溝(音溝)について2015年09月03日

引用文献「コンパクトディスク読本」中島平太郎・小川博司(オーム社, 1982年)
 LPやEPレコードの音溝は、溝の底を基準として、左右に45°で、90°のV字に開いています。まるでV字谷のようです。
参考文献によると音溝は、モノラルLPで、55μm(マイクロメーター、1μm=0.001mm)前後です。一般にステレオレコードの音溝の幅は、40~160μm(25~150μm)、深さは、20~80μm(12~75μm)、間隔は、60~200μmくらいです。
 レコード針の先端は、モノラル用針先の球面半径rで1mil(1ミル=0,001インチ、およそ25μm)、ステレオ用は0.7ミル(およそ18μm)でした。その後、モノラルカートリッジの針先の球面半径は、0.7ミル、ステレオカートリッジの針先の球面半径は、0.65ミルから0.5ミル(12.5μm)と小さくなり、形状も丸針から楕円針、シバタ針、ラインコンタクト針など、音溝との接触面積が大きい針が登場しています。

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